Monday, July 10, 2006

再生医学の適用例

熱傷の植皮のため、皮膚の表皮細胞を培養したい時、予め制癌剤を投与し増殖をストップさせたNIH3T3細胞を土台にすると、繊維芽細胞による表皮細胞の駆逐を抑え、表皮細胞のみを増殖させることが出来る。この方法を用いてMIT(マサチューセッツ工科大学)のグリーン博士らは切手サイズの組織を3000倍に増殖させることに成功している。培養皮膚で尊い人命が救われた一例として、'90年サハリンで広範囲熱傷を負ったコンスタンチン君のケースは有名である。皮膚培養では毛穴や汗の再生がうまくゆかず、より完全な皮膚の再生を目指して、研究がすすめられている。 実用化が進んでいるのは皮膚培養だが、軟骨・関節の培養の研究も推し進められている。

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